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学生・研修医の方へ

Program
後期研修(専門プログラム)

教授からのメッセージ(研修理念)

診察においては、幅広い知識を皮膚科学のみならず他領域も十分に理解し、診断・治療がおこなえるようにしなければなりません。

知識や経験の上に、患者さんの苦痛を十分に理解できる医師にならなければなりません。 Minimum requirementとしてプログラム化した臨床教育を実施(病理勉強会・各種臨床セミナー)し、また皮膚科医としてのプライドとモチベーションを生かし、各個人の能力を最大限に引き出せるように教育を行っています。押しつけたものではなく、個人のやる気を大切にします。

様々な疾患の確定診断から治療方針の決定にいたるまですべてを経験し、さらに大学外の皮膚科(準)連携施設(病院)で4〜5年の研修を積み、一流の皮膚科スペシャリストをめざします。皮膚科(専攻医)5〜6年目に皮膚科専門医の修得を目標とします。

研究を行うことで臨床への理解が深まるようにと思います。皮膚科にはたくさんの難治性疾患がありますが、それらのひとつでも機序を明らかにしたり、治療を開発したり、研究からみた臨床への還元は大きな目的になると思います。大学院生として研究し、博士号の取得をしていただきたいと思います(毎年2名程度が大学院入学)。

皮膚科の各分野でのエキスパートの育成を推進し、臨床・研究の両面からグローバルに対応できる体制を確立し、医学研究科および病院、さらには地域においても役立つ存在になるようにしていきたいと思います。

大学病院は若い人が集うところです。若い人がより大きく育ち、自分のやりたいことのできる活気ある発展的な教室だと思います。

教授森田 明理

病棟チーム制について

病棟(23床)は、2つのチーム(Aチーム:腫瘍・感染症、Bチーム:炎症性疾患・皮膚リンパ腫)に分かれて、専門性の高い医療を提供しています。複数名での主治医制を取ることで、午前から病棟業務を行い、チーム回診→部長・副部長回診、カンファレンスで、診療レベルの向上を目指し、同時に負担軽減をあわせて行うような体制を取ることができています。

シニアレジデント1年目は、大学(本院)でもっとも大変な研修になりますが、力をしっかりつけて、2年目以降の関連病院での研修に繋げていきます。

教授の専門である光線療法では、ナローバンドUVB、エキシマライト、エキシマレーザー、PUVAバス、さらにはUVA1-LEDの機器もあって、乾癬、掌蹠膿疱症をはじめとして、円形脱毛症、白斑などの難治性皮膚疾患の患者さんが多数訪れます。

准教授の専門である悪性腫瘍・皮膚外科では、ほぼ火曜以外、毎日局所麻酔もしくは全身麻酔下の手術を行い、年間約900件の手術を行っており、その内皮膚がん関連の手術は約300件(切除術、再建術など)と全国でもトップクラスの数の手術をおこなっています。

毎週水曜の臨床カンファレンスは、教授の担当で、若手に一見診断と鑑別診断を答えさせ、皮膚科疾患の皮疹からみた疾患アプローチを勉強して、全員参加の病理カンファレンスが行われ、診療のフィードバック、治療方法の再確認を行います。関連病院との年4回開催のオンラインでの関連病院勉強会も行っています。

見学モデルコース

  • 8:30

    待ち合わせ

    名古屋市立大学医学部皮膚科で医局長と待ち合わせ

  • 9:00

    外来診療に参加

    名市大皮膚科には1日平均約200人の外来患者が受診します。
    片寄り無く幅広い疾患が見ることが出来ます。
    もちろん、大学病院としての皮膚科最先端治療も見ることも出来ます。
    処置や予診など、外来診療に参加しましょう。

  • 12:30

    ランチ

    外来の若手・中堅の先生と一緒にランチ

  • 13:30

    専門外来(光線・毛髪・アレルギー・レーザーなど)

    希望によって入院手術・外来手術の見学・参加もできます。(選択してください)

    外来 曜日
    光線外来 月、水、金
    アレルギー外来
    レーザー外来 火、木
    入院手術 水、金
    外来手術 月、木
  • 15:00

    休憩

    院内のスターバックスで一息。

  • 15:30

    病棟見学

    平均27名の患者さんの治療を、主科として行っています。

  • 16:00

    医局へ

    病棟担当の先生と一緒に医局に戻ります。
    森田教授から研修プログラムの説明があります。どんなことでも聞いてください。
    私たちには、しっかりとした研修ができる環境があります。

  • 17:00

    医局・研究室をご案内

    ご希望があれば、関連病院・研修病院にもご案内します。

  • 18:00

    見学終了

    近くのお店に一緒においしい夕食を食べに行きましょう。

名古屋市立大学皮膚科研修プログラム

名古屋市立大学医学部皮膚科を研修基幹施設として,独立行政法人労働者健康安全機構旭ろうさい病院皮膚科、JA愛知厚生連稲沢厚生病院皮膚科、岡崎市民病院皮膚科、JA愛知厚生連海南病院皮膚科、春日井市民病院皮膚科、蒲郡市民病院皮膚科、社会医療法人厚生会木沢記念病院皮膚科、JA愛知厚生連江南厚生病院皮膚科、国立研究開発法人国立長寿医療研究センター皮膚科、名古屋市立大学医学部附属西部医療センター皮膚科、社会福祉法人聖霊会聖霊病院皮膚科、日本赤十字社名古屋第二赤十字病院皮膚科、JA愛知厚生連知多厚生病院皮膚科、名古屋市立大学医学部附属東部医療センター皮膚科、豊川市民病院皮膚科、独立行政法人国立病院機構東名古屋病院皮膚科の17カ所を研修連携施設として,また,あいち小児保健医療総合センター皮膚科、JA愛知厚生連足助病院皮膚科、JA三重厚生連三重北医療センターいなべ総合病院皮膚科、JA三重厚生連三重北医療センター菰野病院皮膚科、社会医療法人志聖会総合犬山中央病院皮膚科、医療法人医仁会さくら総合病院皮膚疾患センター、社会医療法人蘇西厚生会松波総合病院皮膚科、医療法人純正会 名古屋市立緑市民病院皮膚科などを研修準連携施設として加えた研修施設群を統括する研修プログラムである。なお,本プログラムは各研修施設の特徴を生かした複数の研修コースを設定している。26名の指導医が指導にあたる充実したプログラムである。

定員6名であり、人数を比較的少なくすることで、指導体制を確実なものとして、しっかりした研修ができるようにしている。

専門医を取得はスムーズで、1回目での合格率95%(平成15年度〜令和3年度までの実績)。しかも、専門医の取得だけを目標にすることだけではなく、そこから更なる診療力の向上を目指す。

診療レベルの維持・向上には、大学・関連病院の医師が一丸とならなければ困難です。わずか数名の医師が、専門領域をカバーするようでは診療レベルを維持することすら困難になります。ですので、幅広い診療をカバーするには、大学と関連病院を相互に研修するようなプログラムがなければ困難です。一般病院では、大きいところも小さいところも経験しなければ、良くある疾患を必ず治療することから、比較的まれな疾患を診断・治療すること、さらには、皮膚外科に習熟すること、皮膚科にはたくさん研修しなければならないことがあります。

私たちの研修システムは大変ですが、勤務医師が疲弊せずに、生き生きと研修できる環境を大切に思っています。かならず、満足できる研修で、すばらしい皮膚科医師になるでしょう。

臨床・病理カンファレンス・回診は、大学病院、複数赴任関連病院では必ず、週1回以上行い、診療のフィードバックと診療レベルの維持・向上に努めます。また、関連病院相互のカンファレンスや、関連病院研究会(年3-4回)の開催しています。

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